人と社会

産後クライシスを回避しよう!「サンゴクエスト」は、妊娠・出産・産後のリアルを楽しく学べるボードゲームです!

otobokezizou

 皆様、こんにちは。

 夫婦やカップルにとって、赤ちゃんの誕生はとても大きなライフイベントです。共働き世帯が当たり前となった現代では、パパさんだけでなく、ママさんのキャリア形成にも大きな影響を与えます。しかし、その実態を正しく理解している人は一体どれだけいるでしょうか?

日本では、育休や子育て支援制度などのハード面は整いつつあるものの、社会全体の「妊娠・出産・産後」に対する理解はまだまだ不足しています。実際、多くのママさんが、職場でのマタニティ・ハラスメントやワンオペ育児、産後うつなどに苦しんでおり、3組に1組が産後クライシスを経験しています。残念ながら、今の日本は、安心して赤ちゃんを迎えることができない社会であると言わざるを得ません。

そこで今回は、妊娠・出産・産後のリアルを学び、1組でも多くの夫婦・カップルが幸せな家庭を築いていけるよう開発されたボードゲーム「サンゴクエスト」について紹介したいと思います。この記事を読んでくださった皆様の中に、これから親になる方がいらっしゃるなら、是非、パートナーの方と一緒にこのゲームを試してみてください。それが、妊娠・出産・産後への理解を、そしてパートナーとの絆を深めるキッカケになるはずです。

 人生で初めての妊娠・出産・産後、それぞれのフェーズにおける苦難や気づき、家族とのとの向き合い方を学べるボードゲーム(すごろく)です。パートナーとの対話を重ねながら、共に乗り越え、1人でも多くの人に子育ての楽しさを実感してほしい、このゲームには、そんな願いが込められています。

個人で購入して、身近な方とプレイして頂くことはもちろん、イベントや授業、ワークショップなどの教材としても利用できるよう認定ファシリテーター研修も設けてられています。一部の自治体では、子育て支援事業に活用する例もあります。

おとぼけ地蔵
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2023年6月のリリースからわずか1年で、2023年度ベスト育児制度賞(少子化対策部門賞)を受賞しており、大きな期待が寄せられています。

参考:サンゴクエスト「ホームページ」

2. 妊娠・出産・産後への理解不足が招く問題

2-1. 社会に根強く残るマタニティ・ハラスメント

 日本では、妊娠・出産・産後に対する社会的理解がまだまだ不足しています。職場でのマタニティ・ハラスメント(マタハラ)がその一例です。2017年に行われた男女雇用機会均等法の改正によって、事業者には「職場における妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント」への防止措置が義務付けられています。しかし、厚生労働省の実態調査によると、過去5年間でマタハラを受けた女性社員は全体の26.1%にも昇ることが明らかとなっています。また、男性社員についても、全体の24.1%が、育休などの制度を利用しようとした際にハラスメントを受けたことがあると回答しています。

同僚や上司が「妊娠中でも従来と同様の仕事ができる」と思い違いをしたり…反対に「大変な時期だろうから」と簡単な仕事しか回さなかったり…「人手不足だから」と産後すぐに職場復帰を迫られる…などなど。中には、子育て経験のある女性から「自分のときはそこまで大変じゃなかったから」と持論を押し付けてくるケースもあります。

参考:厚生労働省「令和5年 職場のハラスメントに関する実態調査報告書」

2-2. 多くの夫婦・カップルが陥る産後クライシス

 妊娠・出産・産後への理解不足は、何も職場だけの話ではありません。初めての出産を迎える夫婦やカップルでさえ十分に理解できているとは言えません。実際、ママさんパパさんの3組に1組が、「産後クライシス」を経験されています。

産後クライシスとは、赤ちゃんの誕生を機に、愛し合っていたパートナーとの関係が悪化してしまう現象のことです。主な要因は、①妊娠・出産前後に女性ホルモンのバランスが変化すること、②男性側の家事・育児へのサポートが少ないことです。特に後者は深刻で、夜間授乳のために慢性的な睡眠不足にあるママさんにとっては孤立感やストレスをため込む大きな原因にもなります。今も、ワンオペ育児のために体調を崩し、産後うつに陥ってしまうママさんが後を絶ちません。

総務省統計局の調査でも、6歳未満の子供を持つ夫婦世帯における1日当たりの家事関連時間は、ママさんの7時間 28 分に対して、パパさんは1時間 54 分と明らかに少ないことが分かっています。この傾向は共働き世帯であってもあまり変わりありません。こういった実態を踏まえると、産後にパートナー間の愛情が低下してしまうも無理はありません。

参考:ゼクシィBaby「出産後に夫婦仲が悪化する 産後クライシス。」

参考:ベネッセ次世代育成研究所「第1回 妊娠出産子育て 基本調査・フォローアップ調査 」

参考:総務省統計局「我が国における家事関連時間の男女の差(令和5年2月8日)」

3.「サンゴクエスト」の3つの魅力!

 家庭の状況は1組ごとに違うため、産後クライシスを回避する絶対の方法はありません。しかし、何事も事前に備えることはできます。「サンゴクエスト」は、妊娠・出産・産後に起こりうる様々なイベントや心の動きを予習し(または 振り返り)、パートナーと向き合い、対話する手助けをしてくれるボードゲームです。

おとぼけ地蔵
おとぼけ地蔵

たとえ産後クライシスに直面していたとしても、「とことん話し合う」ことで関係を改善されたママさんパパさんは多くいらっしゃいます。「サンゴクエスト」はその手助けにもなることでしょう。

Point1:すごろく形式で、子育てのリアルを疑似体験できる

 サンゴクエストでは、ママ役・パパ役の2人1組で、交互にサイコロを振りながら、すごろく形式で、妊娠から出産を経て子どもが1歳になるまでの2年弱の期間を学び進めていきます。1つひとつのマスが、子育て経験のある先輩ママさん、パパさんの声をもとに作られているので、子育てのリアルな悩みや喜びを体験できるのが特徴です。

Point2:楽しく学べるゲームデザイン

 サンゴクエストでは、数種類のキャラクターやステータスが用意されています。ゲームの進行やプレイヤーの選択によって、経済状況や人間関係、プレイヤーの「体力」「ストレス」「パートナーへの愛情」「育児スキル」などのステータスが変動するため、子育て未経験者の方でも、妊娠・出産・産後の状況を想像しやすい工夫がなされています。

丸めのおさる
丸めのおさる

このゲーム開発のために、発達科学の研究者や助産師、学校教員、ゲームデザイナー、子育て中の会社員など、多種多様なメンバーが集まったからこそ、多くの人たちに共感してもらえているんだね。

Point3:パートナーとの対話、 相互理解を促す仕掛け

 パートナーと対話する習慣がある夫婦・カップルは、問題が起きたときも自然と協力し合うことができます。さらに、お互いの価値観について話し合う機会を持っていれば、長期的に良好な関係を築きやすいことも分かっています。

サンゴクエストでは、1つのマスに止まるごとに、「もし今の自分がこのイベントを経験したらどう感じるか」という視点で感想を記入する面白い仕掛けが設けられています。言葉にすることで、お互いの共通点や違いに気づき、パートナーとの対話を促してくれます。

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4. 結び

 ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

 「子どもを産み、育てること」は、社会全体で支えるべき事柄です。育児支援制度を整えるだけなく、私たち1人ひとりが妊娠・出産・産後について正しく理解し、支え合うことが必要です。そのために私たちができることは、知ること、そして、話し合うことです。「サンゴクエスト」は、学校や社会では学ぶことのできない、ママさんパパさんのリアルを楽しく体験できるボードゲームです。少子化に悩まされている今の日本だからこそ生まれた画期的なソリューションです。このゲームを通して、1組でも多くの夫婦・カップルが、お互いの考え方や価値観の違いに気づき、理解し、尊重し合えることを、そして、末永く幸せな家庭を築いていけることを願っています。

自分に優しく、人に優しく。自分貢献から他者貢献、そして、社会貢献へ。それが回りまわって、皆様自身や家族にとって優しい社会になるのだと、私は信じています。

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おとぼけ地蔵
おとぼけ地蔵
エンジニア / 副業ブロガー
ご覧くださり、ありがとうございます。 1988年九州生まれのエンジニアです。 現在は大阪在住。半導体業界で働かせて頂いております。バリバリの理系ではありますが、少しだけ経営学も嗜んでおります。 健康や心の平穏に重きを置いており、身の丈に合った慎ましい生活を心掛けております。また、和のテイストが大好きです。
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