“共生の道”を歩む。人と自然、動物との健やかな未来を描くブランド「icebreaker(アイスブレーカー)」

ファッションは、私たちの生活を豊かにしてくれるもの —衣服という機能的な役割を超えて、個々を彩り、自己を表現する楽しみがあります。その一方、現代のアパレル産業は「大量生産・大量消費・大量廃棄」の上に成り立っており、自然環境に大きな負荷を与え続けています…エシカルな選択が好まれる昨今、服選びにおいても「どこで、誰が、どのようにして作ったのか」が重要な指標になっています。
そこで今回は、天然繊維メリノウールを軸に、人と自然環境、そして動物福祉に真摯に向き合っているアパレルブランド「icebreaker(アイスブレーカー)」についてお話ししたいと思います。肌に触れるものだからこそ、心地いいだけでなく、環境や動物にも配慮された素材を選びたい —そんな想いを大切にされている方にそっと応えてくれるブランドです。皆様の日常をちょっと優しく、心に豊かにしてくれる一着が見かるはずです。

ニュージーランドから世界中に、天然繊維メリノウールを使ったパフォーマンスウェアを広めているパイオニア的ブランドです。ブランド哲学「Move to natural(自然へ還る)」のもと、天然繊維やリサイクル素材を積極的に使いながら、環境負荷の小さいサスティナブルな服づくりに取り組んでいます。
また、サプライチェーンの透明性も高く、ウールが採れる羊たちの生育環境や動物福祉にまで配慮するなど、人と自然、そして動物たちとの“共生の道”を切り開いています。

2. サスティナブルファッションの潮流
2-1. 現代アパレルの抱える環境課題

現代のアパレルは「世界第2位の汚染産業」という負の側面を持っており、資源の大量消費・大量生産・大量廃棄の問題を抱えています。
例えば、ポリエステルなどの化学繊維は石油由来であり、その生成には大量の水とエネルギーを使います。また、自然分解されにくいため、その廃棄処理にも膨大なエネルギーを必要とします。廃棄コストが高すぎるために、先進国で捨てられた服が途上国に送られ、「ごみの山」と化しているケースもあります。
加えて、洗濯する度に、目に見えない小さな断片(マイクロプラスチック)が削り落ちており、その排出が海洋汚染につながっているという指摘もあります。現代の化学繊維中心のファッションは、機能的で便利である反面、自然環境に大きな負荷を掛けているのです。
2-2. 天然繊維への回帰
このような背景から、エシカルファッションやサスティナブルファッションといった人と自然環境、社会的倫理に配慮したライフスタイルを好む人たちが増えています。特にコロナ禍以降、消費者意識が「本当に大切なものは何なのか」を考える方向にシフトしたことで、この流れが世界的に加速しています。コットンやウールといった自然に還る「天然繊維」へのニーズも高まっています。

出典:環境省「INTEREST ―サスティナブルファッションへの関心」
2-3. 選ぶ責任 ―見落してはならない倫理性
天然繊維で編まれた衣服は、一見すると環境に優しいように見えます。しかし、気をつけるべきポイントが1つあります。それは「その製品・素材が、どのようにして作られたのか」ということ。

植物由来だからと言って、大量の農薬と化学肥料で育てられたコットンが、人と環境に優しいはずがありません。また、羽毛や獣毛などの動物由来の繊維についても、その生育環境や採取方法が倫理的かどうかを見定めなくてはなりません。例えば、ウール採取方法の1つである「ミュールシング」という施術 ―動物福祉(アニマルフェルフェア)の観点から国際的な批判を受け、法的に禁止している国もありますが、オーストラリアなどの一部の国と地域では未だに行われています。私たち消費者には「選ぶ責任」があります。店頭に並ぶ商品をただ買うのではなく、その背景にまで関心を向ける必要があるのです。
3.「icebreaker」の3つの魅力!
icebreakerは、ただのアパレルブランドではありません。恩恵を与えてくれる動物たちの命に向き合い、本来あるべき持続可能なファッションを、ウェルビーイングな暮らしを提唱しています。
参考:icebreaker「Transparency Report -Nature has the answers.」
Point 1:自然がつくる「最高の着心地」
このブランドの最大の魅力は、“良質なメリノウール”による心地よさ。ニュージーランド南アルプスの過酷な気候で育ったメリノ種の羊から採れるウールは、繊維が細く柔らかく、肌に直接触れてもチクチクしません。さらに、汗をかいても蒸れにくく、湿度を適度にコントロールしてくれるので、肌面はいつもサラサラです。寒いときは暖かく、暑いときは涼しく、快適な着心地を届けてくれます。また、ウール特有の消臭効果もあり、洗濯頻度を減らせます。毎日が忙しい私たち生活者にとって地味に嬉しいポイントです


私たちが想像するチクチクするウールとは「全く別物」です。
Point 2:羊たちの「5つの自由」を守る徹底した動物福祉
icebreakerが扱うメリノウールは、ZQ認証などの厳しい動物福祉基準をクリアしたものだけを使用しています。羊たちを傷つけることなく、彼らが幸せに暮らせるように、羊毛生産者(グロワー)さんと長期契約し、トレーサビリティ100%で「5つの自由」を厳格に遵守しています。


icebreakerのウールが特別に良質である理由がここにあるんだ。
Point 3:長く付き合える「ブランドの哲学」

「Move to natural(自然へ還る)」のもと、天然素材の使用比率を高め、化学繊維からの完全脱却を進めています。2024年時点で、天然繊維とプラスチックフリー素材の使用比率97%以上という高水準にありますが、人と自然、動物たちとの健やかな未来に向けて、その歩みを止めない姿勢です。現在は、自然由来の染料を使った「ネイチャーダイ」など、化学薬品を減らす取り組みも行われています。
4. 結び
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
サステナブル(持続可能)を「人類が為すべき、壮大な目標」と捉えてしまうと、たちまち難しく感じられ、何をしてよいか分からなくなってしまいます。でも、「未来のために、今の自分にできる選択」と捉え直すと、無理なく小さな一歩を踏み出せるようになります。例えば、お気に入りの一着を見つけ、季節の変化を楽しみながら、長く長く愛用していく。そんな風に、私たち1人ひとりが、何気ない日常をほんの少し変えるだけで、未来は明るい方へと変わっていきます。
「Icebreaker」は、身につける人の幸せを願い、自然と動物たちへの敬意を持って、サスティナブルな服づくりをしている数少ないブランドです。エシカルな生き方を選んだ皆様なら、きっと理想的な一着を見つけられるはずです。その一着と共に、ファッションを楽しみながら、人と自然、動物たちとの”共生の道”を歩んでいきましょう。
自分に優しく、人に優しく。自分貢献から他者貢献、そして、社会貢献へ。それが回りまわって、皆様自身や家族にとって優しい社会になるのだと、私は信じています。

