部屋も心もスッキリ。古着のリユースで、子どもたちにワクチンを届ける「古着deワクチン」

タンスやクローゼットで、長く眠っている服はありませんか?
まだ着られるけれど、趣味や年齢、体型の変化でもう着なくなった服。捨てるにはもったいない。大切な人からもらった服であれば、なおさら簡単には手放せません。
でも、その古着を手放すことが、誰かの笑顔につながるとしたらどうでしょうか。少しだけ晴れやかな気持ちで古着とお別れできるのではないでしょうか。
今回は、そんな片づけと社会貢献を一緒に叶えてくれるサービス「古着deワクチン」について、お話ししたいと思います。部屋も心もスッキリ。次の断捨離の機会に、選択肢の1つとして思い出していただければ幸いです。
1.「古着deワクチン」って、どんなサービス?

日本リユースシステム株式会社さんが運営する「寄付つきの片づけサービス」です。
専用の回収キットを購入し、自宅に眠っている衣服やバッグ、服飾雑貨を詰めて送ることで、途上国の子どもたちにポリオワクチンを届けることができます。
手放した古着は、カンボジアの直営センターなどで販売・再利用されており、現地の雇用を生み出しています。また国内でも、専用キットの制作を福祉作業所に委託しており、障害のある方のお仕事につながっています。
1回の利用で、「古着の片づけ・ワクチン寄付・雇用創出・リユース」を同時に行えるのが特長です。

「環境省グッドライフアワード」や「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞するなど、その画期的な取り組みは、社会的にも高く評価されています。

2. 余る服と足りないワクチン

2-1. 持て余す、多くの服
衣食住に数えられるように、「衣服」は私たちの暮らしに欠かせないものです。
ただ近年、服を安く手軽に購入できるようになったことで、まだ着られる服を持て余してしまう問題が生まれています。

環境省によると、家庭にある衣服のうち約45%は、使われずにクローゼットにしまい込まれていると推計されています。
また、2025年に家庭から手放された衣服のうち、リユース・リサイクルされた割合は約42%。残りは、焼却・埋め立てなどによって処分されています。量にして年間 約46万トン—1日あたり大型トラック約130台分に相当します。
2-2. 世界に残るポリオウイルス
ポリオは、子ども(特に5歳以下の乳幼児)がかかりやすいウイルス性の感染症であり、「小児まひ」とも呼ばれています。多くの場合、感染しても症状はありませんが、まれにウイルスが神経系に侵入し、手足などに麻痺が残ることもあります。呼吸に関わる筋肉に麻痺が及べば、命に関わることさえあります。

日本ではワクチン接種の普及により、1980年を最後に、国内で新たなポリオ患者は確認されていません。「ポリオ」という言葉さえ、聞いたことがない方も多いはず。
けれど、世界からポリオウイルスがなくなったわけではありません。現在もアフガニスタンやパキスタンなどでは、ポリオウイルスの感染が続いています。
参考:世界保健機関WHO「Polio IHR Emergency Committee 2026」

ポリオそのものを治す特効薬はないから、ワクチンによる予防がとても大切なんだ。

3.「古着deワクチン」の3つの魅力!
古着の片づけ・ワクチン寄付・国内外の雇用創出・リユース。自分の暮らしを整えながら、そのまま誰かの役に立てる。古着deワクチンは、部屋も心もスッキリできる画期的なサービスです。


これまでに寄付されたポリオワクチンは累計1,054万人分、リユースされた衣類は約7,279万着にのぼります。(2026年8月31日時点)
Point1:気持ちよく古着を手放せる

専用の回収キットで送った衣料品は、海外で丁寧にリユース・販売されています。
「まだ着られるのに、捨てるのはちょっと…」という罪悪感ではなく、「次に誰かに着てもらえる」という前向きな気持ちで、大切にしていた服を手放すことができます。さらにその先では、ワクチン寄付や雇用創出にもつながります。
クローゼットだけでなく、心まで少し軽くなる。それがこのサービスの魅力です。
Point2:自宅で完結する手軽さ
古着のリユースには、リサイクルショップへの持ち込み、自治体による回収、フリマアプリへの出品など、さまざまな選択肢があります。
ただ、持って行く、写真を撮る、値段を決める、梱包して発送するなど、それなりに時間と手間がかかります。忙しい毎日を送る中、「今度やろう」と思いながら、クローゼットで眠らせたままにしまうことも多いはず。

古着deワクチンなら、申し込みから集荷まで自宅で完結します。専用の回収キットを注文し、届いた袋に衣類などを詰めて、あとは宅配業者に取りに来てもらうだけ。

スタンダードタイプでも、Tシャツ約120枚が入ります。整理したい量に合わせて容量を選べるのも嬉しいポイントです。
Point 3:古着を「送って終わり」にしない
海外へ古着を送れば、それだけで社会貢献になる。実は、それほど単純な話ではありません。
大量の古着を送ってしまうと、現地の繊維・衣料産業に悪影響を与えることもあります。だからこそ、「善意の押し付け」にならないように、服を送った後のことまで考えることが大切です。

古着deワクチンで送られた衣類は、カンボジアの直営センター「仁義」などで販売・選別し、必要に応じて他国へ再輸出しています。そこでは、ポリオの後遺症や障がいのある方、かつてゴミ山で暮らしていた若者もスタッフとして働いています。また、「仁義」の商品が1つ売れるごとに、1人分のポリオワクチンが寄付される仕組みもあります。
支援される人が働き、自立を目指し、そして、次の誰かへと支援をつなげていく。
古着deワクチンなら、送り届けた古着を大切に扱ってもらえます。誰かを支えることにきちんとつながります。この安心感も魅力の1つです。
4. 結び
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
お気に入りだった服も、大切な人からもらった服も、いつかは手放すときがやってきます。そんなとき、捨てる以外の選択肢を知っていれば、少しだけ気持ちよく手放せるかもしれません。
もう着なくなった一着が、海を越えた先で、他の誰かに必要とされる。さらに、その一着が、また違う誰かの仕事を生み、子どもたちへのワクチンにもつながっていく。ただの片づけが、そんな優しい循環に変わるのであれば、なかなかに素敵な断捨離ではないでしょうか。
衣替えや大掃除のとき、クローゼットの奥で眠っている服を見つけたら、「古着deワクチン」を、ふと思い出してみてください。部屋も心もスッキリ。皆様も、古着と気持ちのよいお別れができることを願っています。
自分に優しく、人に優しく。
自分貢献から他者貢献、そして、社会貢献へ。
それが回りまわって、皆様自身や家族にとって優しい社会になるのだと、私は信じています。

