人と社会

日本の寄付文化を育もう!「READYFOR」を通じて、あなたも社会的「推し活」をはじめよう!

otobokezizou

 皆様、こんにちは。

 皆様が心から応援している「推し」はいますか?誰しも、自分の好きな人や好きな事に熱中することで、心の高揚や幸福感が得られた経験があるでしょう。私たちヒトは、社会的動物です。「愛されたい」「愛したい」という気持ちを本能的に持っています。愛する対象、応援する対象を見つけることは、メンタルヘルスの観点からもとても良いことなのです。

 そして、私は、「寄付」も1つの「推し活」であると考えています。自分は何を大切にしたいのか、将来どんな社会になってほしいのか、そのために、どんな企業・団体を応援したいのか。私たちは、寄付を通して、社会に対する関心や期待を形にして訴えかけることができます。今回は、そんな想いの乗ったお金の流れを増やし、日本に「寄付・補助金のインフラ」をつくることを目指す「READYFOR」株式会社さんを紹介したいと思います。この記事を読んでくださった皆様が、社会課題に関心を持ち、その解決のために活動している「推し」と出会えることができたら嬉しいです。

 「想いの乗ったお金の流れを増やす」をミッションに、「寄付・補助金を必要とする実行者」と「資金を供給する支援者」をマッチングするクラウドファンディング事業を展開する企業さんです。日本初かつ国内最大級のクラウドファンディング・サービスとして、2011年の開始以来、2万6,000件以上のプロジェクトに対して、400億円以上の想いの乗ったお金を届けています。特に、社会課題解決型のプロジェクトを多く扱っており、資本主義経済ではお金が流れにくい、NPOや医療機関、研究分野、地域活性化などのソーシャル領域に強みを持っています。

おとぼけ地蔵
おとぼけ地蔵

「社会課題の先進国」と呼ばれる日本では、「社会に必要だけど課題解決コストが高く、お金が流れていない領域」や「特定ニーズへの課題解決を行う領域」が多数存在しています。

馬三郎
馬三郎

「READYFOR」さんは、そういった経済合理性だけでは測れない価値ある取り組みや、国や地方自治体だけではカバーしきれない活動にお金を届けているんだね。

2. 日本の寄付事情

 日本における寄付文化は、2011年3月11日に起きた東日本大震災をキッカケに大きく変わりました。映像を見た人々の「被災地に行けなくても、少しでも貢献したい」という意識が高まり、寄付という形で思いを届ける方が増えたからです。また、同じタイミングで、クラウドファンディング・サービスが立ち上がったことも、その後押しとなりました。インターネット経由での寄付ができるようになり、寄付に対するハードルが一気に下がったのです。このとき集まった多くの寄付金は、被災地における支援活動に大いに役立てられました。

 あれから13年が経ちました。しかし、日本で寄付文化が根付いているとはまだまだ言えません。2022年における「世界人助け指数」の調査結果によれば、日本は世界ワースト2位の成績です(対象119ヵ国中、118位)。また、内閣府による同年の実態調査を見ても、「寄附をしたことがある」と答えた人は35.3%にとどまります。実際、2011年には1兆円以上あった寄付金は、2020年には5,401億円(ふるさと納税分を除く)と減少しています。

参考:慈善団体Charities Aid Foundation「World Giving Index 2022」

参考:内閣府「令和4年度 市民の社会貢献に関する実態調査」

参考:日本ファンドレイジング協会『寄付白書2021』

日本が他国に比べて寄付文化が根付いていない理由としては、例えば、次の3つが挙げられます。

理由➀ 宗教的・文化的な背景

 キリスト教では、「汝の隣人を愛せよ」「富める人は貧しい人に分け与えるべき」という教えがあり、教徒の方はみな、献金(寄付)を当たり前のように思っています。また、イスラム教でも喜捨(サガ―ト)と呼ばれる義務があり、「年に一度、個人の財産で1年以上使わずに保有していたものから、一定額を納め、必要とする人々や団体に分配すること」を推奨しています。

 一方、日本では、寄付意識を高める宗教を信じている方が少なく、伝統的に自己責任の意識が強い傾向にあります。「成功は本人が頑張ったから」「失敗は本人の努力が足りなかったから」と考える方は多く、自分に対しても、他者に対しても「自助努力による解決・改善」を無意識に求めています。このような日本特有の考え方が、寄付文化に大きな影響を与えています。

おとぼけ地蔵
おとぼけ地蔵

「失業や貧困で困っている人を助けるのは、政府の役割・責任である」と考える人も少なくありません。

馬三郎
馬三郎

でも、失敗や貧困の原因が、必ずしも本人にあるとは限らないよね。その裏側には、働いても働いても豊かになれない社会構造上の問題もあると思うんだ。

理由② 寄付金控除などの制度上の課題

 寄付先進国であるアメリカでは税制が整備されています。寄付控除の対象となる団体数が圧倒的に多く、また控除上限額も所得の50%まで適用されています。一方、日本では、認定NPO法人や国・地方自治体の公益活動を行う一部の団体への寄付のみが控除対象となっており、控除上限額も40%にとどまります。内閣府の2022年度の実態調査によれば、寄付の妨げとなる1番の理由は、やはり「経済的な余裕がないこと(50.3%)」。記録的な円安や物価高により、今なお生活が苦しい日本では、寄付を促すための制度改革も必要なのでしょう。

参考:内閣府「社会意識に関する世論調査(令和4年12月調査)」

おとぼけ地蔵
おとぼけ地蔵

そんな日本でも、世論調査によれば、64.3%の方は「何か社会のために役立ちたい」と思っています。

馬三郎
馬三郎

う~ん、文化的な背景や経済状況のほかにも、寄付を妨げる理由がありそうだね。

理由③ 慈善団体への不信感

 寄付の妨げになっている理由の第2位は「寄附先の団体・NPO法人等に対する不信感があり、信頼度に欠けること(31.3%)」、第3位は「寄附をしても、実際に役に立っていると思えないこと(28.2%)」です。ヒトは、「知らないこと」に対して不安や恐れを抱く生き物です。悲しいかな、このような意見が多いのは、どういった寄付先あるのか、寄付したお金がどう使われているかが分からないからなのでしょう。誰だって、見ず知らずの他人に大切なお金を渡したくはありませんからね。

参考:内閣府「令和4年度 市民の社会貢献に関する実態調査」

 しかし、世の中には、社会課題を解決するために本気で活動している個人・団体はたくさんあります。では、情報の溢れる現代において、自分の関心に合った寄付先を探すにはどうすれば良いのでしょうか?必要なのは、自身と寄付先とのマッチングです。クラウドファンディングなら、自分が寄付したお金が誰に、どのように使われ、どのような形で社会に活かされるかが明確です。ここに、ソーシャル領域に強みを持つ「READYFOR」さんの取り組みが活きてきます。

3.READYFOR」の取り組み

➀ クラウドファンディング(寄付・補助金マッチング)

 「READYFOR」さんは、「寄付・補助金を必要とする実行者」と「資金を供給する支援者」を適切につなぐクラウドファンディング・サービスを展開しています。そこには、日本初かつ国内最大級のクラウドファンディングとして、これまでに培ってきた実績と信頼があります。例えば、NPOや非営利団体、自治体、学校法人などが参加している「寄付型クラウドファンディング」では、約108億円もの「想いの乗ったお金」が集まっています。きっと、皆様の関心にあった寄付先が見つかることでしょう。

② ファンドレイジング・サービス 

 ファンドレイジングには、活動資金を募るだけでなく、支援を呼びかけるプロセスを通して、取り組んでいる社会課題やサービスを人々に認知・理解してもらう役割もあります。支援の呼びかけをきっかけに、団体の活動や背景にある社会課題への理解を深め、寄付やボランティア、本業を通じた社会貢献を始める方もいらっしゃいます。

「READYFOR」さんは、継続的な資金調達を必要とする団体に対して、こういったファンドレイジングをサポートする取り組みも行っています。様々な社会課題の現場で、数多くの寄付者の本音に耳を澄ませてきたプロフェッショナルさんたちが、戦略設計から実行まで伴走してくれます。

③ レディーフォー遺贈寄付サポート

 相続人のいない財産は国庫に納められますが、「遺贈」を行うことで、築き上げてきた財産に想いを乗せて、役立てほしい分野に届けることができます。遺贈寄付は、私たちの想いを亡くなった後も実現し、社会に役立てることができる手段です。その寄付と想いは、寄付先の団体や周りの人々の記憶に残り、この世に生きた証を遺すことができるしょう。

「READYFOR」さんは、こういった贈与寄付の相談やお手伝いも行っており、寄付だけにとどまらない包括的な終活サポートを提供しています。

おとぼけ地蔵
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遺贈寄付は、決して金額が多くないといけない、というわけではありません。少額であっても、最後に選んでくれたという想いは受け入れる側に伝わります。そこで頑張っている人たちの活力になります。

4. 結び

 ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

 私の住む大阪には、江戸時代、「きたのう貯めて、きれいに使う」という教えがありました。商売はきたないと言われるくらい倹約に努めて資産を蓄える一方で、人として、世のため人のためにできる限りのことを尽くすこと。きっと、大阪の商人さんたちは、「お金の使い方がきれいな人の方が、商売も上手く回る」ということを長年の経験から分かっていたのでしょう。その1つの形が、「寄付」であると私は思います。たとえ少額であったとしても、寄付は、支援される側も、支援する側も共に幸せになれる「きれなお金の使い方」です。まだ心理的ハードルを感じている方もいるでしょう。しかし、「READYFOR」さんを通じて、あなたの「推し」を見つけることができたのなら、きっと支援したい、応援したいという想いが自然と芽生えるはずです。

自分に優しく、人に優しく。自分貢献から他者貢献、そして、社会貢献へ。それが回りまわって、皆様自身や家族にとって優しい社会になるのだと、私は信じています。

ABOUT ME
おとぼけ地蔵
おとぼけ地蔵
エンジニア / 副業ブロガー
ご覧くださり、ありがとうございます。 1988年九州生まれのエンジニアです。 現在は大阪在住。半導体業界で働かせて頂いております。バリバリの理系ではありますが、少しだけ経営学も嗜んでおります。 和のテイストが大好きです。また、健康や心の平穏に重きを置いており、身の丈に合った慎ましい生活を心掛けております。
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